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2019_01
03
(Thu)22:40

敵は

僕のような生き物を「マージナル」という言葉で表すことがあるらしい。
固有名詞ではなく、在り方として。

確かにあらゆる場所(主に社会や集団)から排斥されて、
個人的に且つ自発的に社会からログアウトした立場としては、
全てのものから距離を置き、周辺をふらふらと巡っている状態を
マージナルと呼ぶのもまるで的外れではない。

僕は身体だけが生きている。そういう存在として世界に認識される。
例えば日本の、東京の人口に数字「1」という形で。
けれど、誰の目にも映らない。誰の記憶にも居ない。
社会の、またあらゆる種類の集団にも所属していない。
だから世界にとって僕は「居ない者」だ。
世界のどんな眼にも、僕は認識されない。

そう、ここに矛盾がある
身体は存在している、けれど社会に認識されることはない。
誰にとっても居ない者であるはずなのに、姿だけが誰かの眼前に現れることは在り得る。
要するに、他者の目に映った僕は言わば亡霊のようなものだ。
居るはずがない者は、当然咎められ、その場を去るよう追い立てられる。
だから僕は周辺を彷徨うことしかできない。足を止めてはならない。
望むものを見つけるためには、休むことなく移動し続ける。
迂闊に場所や集団に近づいたり、ましてや内側に踏み込むことなどしてはならない。
内外の境界線を越えた途端、追われる立場だ。

油断するな、世界は敵だ。
僕の望むものは内側には無い。世界の外に在る。
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