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2019_05
19
(Sun)22:54

望まぬ、望まれぬ長居

異国、或いは馴染みのない場所。
自ら望んでそこに滞在していても、いつかは感じるであろう「帰りたい」感情。
居心地がよくない、馴染んだ土地に早く戻りたい、ホームに帰って落ち着きたい――
いずれにしろ、生活の基盤がある土地に戻って日常をまた編んでいかねばならないし、
だからこそ異なる場所を訪ねる意味や価値が更に増す訳だ。
異国とは、たまに訪ねたり滞在したりして、実りを得るための場所だ。
国外でなくとも、この狭い日本にあってさえ、様々な文化や風習、言葉や地域性、気候や風景に溢れている。
数多の違いを楽しみながら、再び自分自身の紐づかれた場所へ帰り、疲れを癒して感じるのは「うちが一番」というヤツだろう。

土地と結びつくこと、他人とつながること、世代や性別を交差しながら時代を構築すること。
現代人は、何かしらに繋がれて「所属している安心・自尊」を感じるものらしい。
社会という大きな場で不安定にならない為には、繋がれている必要があるのだろう。

異国に居る感覚が、日常どころか人生に充満している。
どこに居ようが自分が紐づかれているのは「ここじゃない」のだ。
誰にも伝わらないのは重々承知なので解ってくれとは言わないが、僕の人生に「ホーム」は存在しない。
生きる限り、全ては異国を転々とするのと同義だ。
文化もコミュニケーションも言葉もモラルも価値観も、自分をその枠に合わせようと努力してもどこかが逸脱する。
馴染むことができないから、どこに行っても疎まれ忌避され排除される。
どう努力したとしても最終的には追われる身になると理解してからは、自ら去るようにした。
所謂「余所者」として生きていたが、更には「流浪者」に進化した。
世界の辺境をふらふらすることでようやく生きるだけは認められている、そういう存在。
社会に入って来るなというのが世界の総意だと心得て、土地にも他人にも集団(職場や学校等)にも決して近づかず。

つくづく自分の所属はこの世界じゃない。
言わば望まれてもいないのに長居している迷惑客みたいなものだ。
ややこしいのは、僕もまた望んでいないということだ。
この世界に居たくないのに、何で居るんだと煩悶する僕。
何でコイツ居るんだ、早く出ていけと催促する世界。
世界のどこにも繋がるものが無いとしたら、そりゃあもうまごうかたなきロングフルライフ。
間違いなんだから、修正しようぜ。ライフメーカー。
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