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2019_03
11
(Mon)21:36

野良犬のプライド

およそ1年前に書いた記事を振り返って、己の立ち位置が不変であると再確認。

2018年4月のとある記事

たった1年だけど、本当に爆発的な勢いで「発達障害」の文字がネットに増殖しまくっている。
まあトレンドワードになったのはもう少し前だけど、ネットで見ない日は皆無に等しい気がする。
当事者による情報発信、行政や民間の支援現場から提議される諸課題。
メディアは就職や社会適応のハウツーに係る玉石混淆なネタを大量生産。
社会派(自称)ジャーナリストが掲げる「発達障害者は犯罪者予備軍」の煽り記事。
ウェブ広告でちょいちょい挟まれる「発達障害の原因は農薬!?」「落ち着きない子供にサプリを!」
…商魂逞し過ぎて、もはやニセ医学や反ワクチンと大差ない。

メディアが大量に吐き出す情報。殺人・傷害事件に障害を直結させる三文記事。
医学と科学に逆行させようと唆すようなニセ系啓発情報。
これだけの情報の濁流を、過たずに泳ぎ切って必要な情報を得ようとするには相当の判断力が不可欠だろう。

かと言って、発達障害の当事者による情報発信が正しさを担保できる訳じゃない。
どうあがいても、所詮は「誰かの個人的な体験から得た自論の集大成」なのだ。
参考にできる部分を自分で選んで摘まむことしかできないし、またその方が使い道としては適切だ。
他人の話であり、それ以前に「人間に関する話」である以上、自分と書き手がぴったり一致するなどあり得ない。
情報を受け取る側は、「見たものが正解とは限らない」と心得ておくべきだ。

情報発信の担い手として精力的に活動している発達障害の当事者にありがちな傾向として
・無自覚に「健常者の作る社会」に迎合している
・なまじ既存の社会に適応できている分、他の発達障害者に対して評価がキツイ
・上述に従い、適応できていない発達障害者への認識が健常者のそれと酷似する
以上の3点が挙げられる。

恐らく大抵の障害においてもあるのだろうが、「同じ障害を持つ者同士の格差」が激しいのだ。
外見で分からない分、発達勢における階級差は「社会に適応できる/できない」に如実にあらわれる。
例えば仕事をしている、SNS等で情報を伝える、TV番組などに出演して当事者の姿を可視化する――。
「社会適応できる」勢は上流階級だし、「社会適応できない」勢は当然底辺の存在だ。

仕事をしている、SNSで情報発信をする等所謂「上流階級の発達勢」を目にするたびに
『上流階級の連中は、結局健常者に尻尾を振ってる犬だな』
と思ってしまう。
僕に言わせれば彼らは健常者の社会に適応できている時点で「ほぼフツー」の存在だ。
そんな上流階級のお貴族様にアレコレ有難いご高説を頂いたところで、
口に合わねえ…という感想が駄々洩れる。
僕は尻尾を振らない人生を欲しているのであって、実際それが可能な状況に居るのだから、
また不要な頑張りで心身ぼろぼろにしてまで「上流階級」にたどり着こうとは思わない。

僕は確かに野良犬だけど、先の短い残り時間だけでもせめて、
誰にも尻尾を振らない、膝を折らない犬として生きる。
でなきゃ、納得して生涯の終わる幕を閉ざすこともできないから。




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