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2019_04
19
(Fri)20:19

世界の外側

世界の外側にいても、日々のニュースを全く見ないで済むという訳にはいかない。
チラ見だけでも陰鬱な気分しか生まれない、そんなニュースまみれの世界は、誰にとって都合のいいものなんだろうか。
とは言え解っていることは、この世界に生きている者たちが個人から集団に至るまで
一瞬ごとに重ねた些細な選択が生んだ怪物が、僕らの頭上に圧し掛かり手足の枷として絡みつき、
思想までをも腐敗させたのだということ。

正直、ここまで想像力と思考力の欠落した家畜が「人間」面で社会を席捲する世界が勢いを増すことになるとは
想像できていなかった。
自分の想像力なんて狭いものだと苦くなる。
想像と思考とは、要はざっくり言えば「考える」に分類されるものだから、
これが欠け落ちると、考えない(自分の頭で考えた結果を言葉にして他者に表する行動が消える)。
自分自身の物差しも無いから、常に他者の物差しに振り回されるし、振り回されていることに自覚も無い。
流行りに次々と乗り換えるように価値観や意見、評価を他者からつまみ食いしては食い散らかして、流行りが過ぎれば臆面もなく「次まだ?早く」と要求する。
自分で何ひとつ考えず、生み出さない。
馬鹿の一つ覚えみたいに早く早くと「正答」をせびる、思想の盗人。

馬鹿だよなあいつら。
誰にも通用するような「正答」なんて、ある訳ねえのに。
過去現在未来、ずっとずっと通用するような、普遍的な正しさなんて存在しない。
仮に存在したとしても、それは到底人類の手に負えるような代物ではないし、手の届く場所にはない。
普遍的正義に依拠することが叶わないからこそ、人類には「考える」力が必要なのに、
気づくことなく馬鹿みたいに「答えはよ寄越せ」を繰り返す。

こういうことは、やっぱり世界の外側に居ればよく見える。
完全に外に出ていなくても、世界の渦中から遠ざかれば少しは見通せる。
――まあ、世界の渦中から少しでも身を動かす度胸があるのか、知らねえけど。
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